私が好きな裏社会の映画

 こんにちは。初めまして。みよしと申します。初めてブログを書きます。よろしくお願いします。

 今回は私が好きな裏社会がテーマの映画を紹介したいと思います。

 

1.ゴットファーザー

 最初に紹介するのは誰もが認める名作である映画「ゴットファーザー」シリーズです。この作品はアメリカが舞台でイタリア移民の子孫であるマイケル・コルレオーネが率いるコルレオーネファミリーの栄光とその裏で巻き起こる悲劇を描いた物語です。

 原作は小説で1972年に一作目が公開されたアメリカ映画。映画「ゴットファーザー」シリーズは3部作で公開されており、アカデミー賞の計26回ノミネートされ、そのうち8回受賞しています。タイトルとあらすじは以下の通りです。

  • ゴットファザー
     1945年、ニューヨーク五大ファミリーの一つであるイタリア系マフィア『コルレオーネ・ファミリー』。そのボスであるドン・コルレオーネ(ヴィトー)。彼の末弟であるマイケルは家族の中で唯一裏社会に入らず、軍隊に入隊し、戦場での活躍から英雄扱いされていた。
     ドン・コルレオーネの元に麻薬密売人のソロッツォが訪れ、コルレオーネ・ファミリーに麻薬の取引を持ち掛ける。ドン・コルレオーネは麻薬取引を禁じていたので、彼を拒絶する。しかしドン・コルレオーネの長男のソニーは乗り気であったので、ソロッツォはドン・コルレオーネが死ねば麻薬取引ができると考えていた。そこでドン・コルレオーネの暗殺を実行。ドン・コルレオーネは一命を取り留めるが昏睡状態に陥ってしまう。ドン・コルレオーネの末弟であるマイケルは夜中に彼の病室を訪れると護衛の見張りがいないことを知る。マクラスキー警部によってさらなる暗殺の危機が迫っていることに気づいたマイケルは機転を利かせて暗殺者を追い返すことに成功する。その結果、目論見が外れたマクラスキー警部によって顔面を殴られてしまう。
     さらに跡取りのソニーが報復にソロッツォの後ろ盾であるタッタリア・ファミリーの跡取りを殺したことで全面戦争が始まってしまう。マイケルは父を守るために裏社会に入ることを決断し、ソロッツォとマクラスキー警部との会談に応じる。ファミリーを守るために2人を交渉に応じる振りをして……
     その後、コルレオーネ・ファミリーのボスとなったマイケルは家族を守るために奮闘する 
  • ゴットファザー PART Ⅱ
     この映画は家族を守るために非常な判断を下し続ける1958年のマイケルとコルレオーネ・ファミリーのパートと、マイケルの父のヴィトーが故郷のシチリア島を出て、新天地のアメリカ、ニューヨークでマフィアのドンになるまでのパートが描かれる。
  • ゴットファザー PART Ⅲ(再編集版『ゴッドファーザー<最終章>マイケル・コルレオーネの最期』)
     1979年、マイケルは長年の夢であった非合法のビジネスから引退して合法なビジネスに移る計画を進めていた。この映画はマイケルの最後の戦いである。

 

 これは私が裏社会に関する映画にはまるきっかけとなった映画です。父を守るために裏社会に入ったマイケルが家族を守るために粛清を次々に行います。しかしその思いと反して家族はマイケルから離れて行く。栄光と哀愁の2つが混ざり合いマイケルを悩ませます。

 映画序盤では恋人と仲睦まじい好青年であったマイケルがファミリーの仕事を通じて非情さを手に入れ、それでも家族を守る心を忘れない彼の姿に心が引き付けられます。彼の裏切りを絶対に許さない姿勢には憧れるものがあります。

 さらに私がもう一つ好きなところは背景が作りこまれており、映画に集中できるところです。一瞬でも時代背景と矛盾する物体が映ったりすると途端に心が冷めます。あと、このシーンは同じ日に撮ったのだろうとか考えてしまうのも嫌です。映画に没頭していた頭が現実に帰ってきてしまい、虚しさに似た感情を覚えます。ゴットファザーはシリーズを通して背景で冷めることはありませんでした。まるで本当に1945年のニューヨークで映像を撮ったのかと思うほどです。(まあ、私は1945年のニューヨークを見たことないし、アメリカにも行ったことないんですけどね)

 各種配信サイトで見ることができると思うので見てください。絶対後悔しないと思います。

 

2.孤狼の血

 この映画は昭和63年の広島を舞台にヤグザとの癒着が噂されるベテラン刑事『大上』と新米刑事『日岡』がカタギを守るために奮闘する映画である。原作は小説で映画は2018年に公開された。

あらすじ

 昭和63年、広島の呉原では暴力団の尾谷組と五十子会系の加古村組の抗争がくすぶり始めていた。呉原東署のマル暴刑事大上と新人刑事の日岡は加古村組関連の金融会社社員が失踪した事件を捜査する。暴力団との癒着が噂される大上は捜査と言って恐喝や暴行を行う。その捜査に付いて行けない日岡は大上に反発する。しかし大上の真意を知った日岡は覚悟を決めて……

 

 この映画は裏社会がテーマになっていますが、警察サイドから暴力団同士の抗争を描いています。主演の役所広司さんや松坂桃李さんの気迫に満ちた演技は必見です。裏社会の闇に塗れた実情を描きながらさらにその裏まで映した世界観には引き込まれるしかありません。映画全体を通して一切の甘えを許さず、俳優の全力で見せた表情に釘付けです。勿論、ストーリーも筆舌に尽くし難い。

 各種配信サイトで見ることができるので見てください。

 この映画の続編の『孤狼の血 LEVEL2』も面白いので『孤狼の血』が面白いと感じたら是非、見て欲しいです。

 また原作の小説を現在読んでいるのですが、『孤狼の血 LEVEL2』は原作はない映画オリジナル作品で、小説版の続編である『凶犬の眼』、『暴虎の牙』があります。

 

3.インファナル・アフェア

 これは2002年の香港映画で香港マフィアと警察、それぞれのスパイが激突する様子を描いた。3部作のシリーズとして制作された。

  • インファナル・アフェア
     青年ラウは香港マフィアに入ると、ボスに命じられて警察学校へ送り込まれる。それに対して青年ヤンは警察学校で優秀な成績を収めていたが、突然退学となる。その理由は能力を見込まれて香港マフィアへの長期間の潜入を命じられたのだ。彼らはそれぞれの組織で実力を付けて情報を集める。警察はヤンから麻薬取引の情報を得たのでマフィアを検挙しようと動く。しかしラウの妨害によってそれは失敗に終わる。この時初めて、警察と香港マフィアがそれぞれにスパイが潜入している事実に気づいた。ヤン(警察のスパイ)はマフィアのボスに組のスパイを探すように命じられ、ラウ(マフィアのスパイ)は警察幹部にスパイを探すように命じられる。……
  • インファナル・アフェア無間序曲
     続編であるが、前作インファナル・アフェアの11年前の過去を描く。ヤンとラウが潜入するまでの子供時代を描く。
  • インファナル・アフェア終極無間
     インファナル・アフェアの後日談になる。ヤンに関する新事実とラウの苦悩を描く。

 

 この映画は孤狼の血と同じように警察組織とマフィアの衝突を描いている。警察のスパイであるヤンは一度信用を失ったら命を失うマフィアの世界で自分の正義を信じつつ、孤独であることに苦悩する。対照的にマフィアのスパイのラウは警察組織の仲間に囲まれてマフィアを助ける仕事を続ける内に自分の正義を疑い始める。

 この作品は何よりも1作品目の脚本が素晴らしい。最後まで予測できないストーリーは絶対に忘れることのない記憶になるだろう。

 基本的には1作品目でストーリーは完結しており、1作品目がメインの肉料理ならそれぞれの続編は1作品目をより楽しむための魚料理やサラダになる。過去を描く2作品目を見なくても1作品目を楽しむことができる。だが続編もとても面白いので時間があれば見て欲しい。

 またこの作品のリメイクである『ディパーテッド』も素晴らしい作品なので見て欲しい。アカデミー賞作品賞を受賞したこの作品はインファナル・アフェアとストーリーの大部分は同じだが、舞台がアメリカに変更されており、背景に合わせてFBIなどが登場するなどの違いがある。

 

4. グッドフェローズ

 1990年に公開された『グッドフェローズ』は実在の男がモデルの作品である。

 

あらすじ

 主人公のヘンリー・ヒルは物心ついた頃からマフィアに憧れていた。彼は11歳で大物ギャングポーリーの元でタバコの密売などの犯罪行為に手を染める。そこから同じく有名人であったジミーと殺人することに全く躊躇がない男、トミーと手を組んでより大きな犯罪計画に手を出す。そして空港での現金を強奪し彼らは600万ドルの巨額の資金を手に入れた。しかしそこからヘンリー・ヒルの人生はどん底へと落ちてゆく……

 

 マフィアに憧れた少年が犯罪行為に手を染め、誠実に生きていては決して得ることができない額の資金を得る。そこからどん底に落ちるまでを描いています。

 この映画はマフィアのリアルな生き様が描かれています。他の紹介した映画は全て心揺さぶられる作品でしたが、現実には起こることが難しい作り物であると感じられました。それに対して『グッドフェローズ』は実在の人物をモデルにしていることもあり、肌で本当のマフィアの生き様を感じられました。見れば見るほどに世界観に引き込まれて、魅了されていきます。

 上記の3作品はそれぞれの登場人物に信念や何としても守りたい人がいますが、現実でもそれは成立するのか?『グッドフェローズ』を見ると一つ意見を得ることができると思います。

 

5.カジノ

 1995年に公開されたラスベカスの一つのカジノを中心にした物語。

 

あらすじ

 1970年代、競馬などの当たりの予想をする予想屋のエースはその高い的中率からシカゴのマフィアのボスたちから信頼されていた。そこで彼らが新たに所有するカジノ『タンジール』の運営責任者にエースを命じる。エースはカジノの運営に必要な免許を持っていなかったが、ある作戦を使って免許を得た。そこでエースは才能を発揮して、カジノは多額の利益を得る。

 エースは2人の人物と会う。1人はニッキー。彼は非常に暴力的で、直ぐに手が出る。彼はシカゴのボスからエースの護衛を命じられる。ニッキーはラスベガスに来てエースの予想通り暴走し始める。暴走の余波はエースのカジノにも及んだ。結局、ニッキーはカジノの出入りを警察に禁じられる。ニッキーはレストランの運営や強盗を行って大金を稼ぐようになる。彼の暴走は止まらずエースの仕事に悪影響を及ぼし続ける。

 2人目はジンジャー。彼女は高級娼婦であり、エースはジンジャーに一目ぼれした。ジンジャーは幼馴染で悪党のレスターに惚れていた。彼に稼ぎを貢いでいた。エースとジンジャーは仲を深めて結婚することになる。ジンジャーは表向きにはレスターと別れたと言ったが、実際には別れておらず、エースの金をレスターに渡していた。エースが何度言ってもレスターと別れないジンジャーはついには薬物中毒者になってしまう。

 2人の暴走とカジノの不祥事によってエースは窮地に立たされる。

 

 この映画は『グッドフェローズ』と同じスコセッシ監督によって製作され、大部分が事実に基づいているそうです。

 エースはマフィアの人間ではありませんが、マフィアの利権や掟に巻き込まれてゆきます。ニッキーとジンジャーは私には予想もつかない方法で暴走します。特にジンジャーは薬物中毒であることもあり、婚約者のエースを全く考えず、彼を傷つけるようにして暴走し続けます。それに対してエースはジンジャーを愛しているので葛藤します。そのカジノを背景にエースを中心とした複雑に絡み合う人間関係がたまらなく好きになんです。

 彼らの物語の壮絶な最後を私は忘れられないでしょう。

 

最後に

 以上で紹介は終わりです。初めてブログを書いてみましたがとても難しいですね。自分は何故この作品が好きなのか?それを言語化するのが本当に難しかったです。何より文章が拙い。でも何度も書き直した文章を最後に見返した時には何とも言えない気持ちになりました。(またこれも言語化できません……)

 もし誤字、脱字もしくは事実とは異なる文章があった場合にはコメントで教えてください。またこれ以外におすすめの裏社会に関する映画があれば教えてください。お願いします。